2011年6月24日 (金)

拡大鏡

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歯を失ってしまう原因の8割がむし歯と歯周病であると言われています。
どちらも口腔内の細菌が原因ですがその細菌自体を直接目で見て治療をできるわけではありません。
例えば、現在のオーソドックスなむし歯治療は齲窩(うか)(ムシ歯の穴)を確認しながら細菌感染が起こっているであろう歯質部分を削り取っていきます。その時に正常な歯質を削る量が少なければ少ないほど歯にとっては侵襲がないと言えます。
他の治療にも言える事ですが、できるだけ精密、精確な治療を心がけていますが、その時に欠かすことのできないアイテムが拡大鏡です。
光学系で有名なカールツァイスを始め、ハイネ、サージテルなど数多くの会社が製品を販売しております。

写真はキーラー・アンド・ワイナー社の拡大鏡になります。
他社との違いはそれぞれのパーツが強力マグネットで着脱でき、その部分だけ交換する事ができることです。フレーム、ノーズパット、シールド、ルーペ本体、LEDライトなどなどです。
また様々な倍率、焦点距離があり、私が現在使用しているのはケプラー式パノラミックXLルーペの5.5倍、焦点距離42cmのものです。
歯科大学卒業直後は裸眼で、3年目からは2.5倍の拡大鏡を使用しておりましたが、開業して少したってからこの5.5倍を愛用しております。一度倍率を上げるともう元の物には戻れません。

難点は常時使用していますので鼻が痛くなる事です。高倍率のルーペは鏡筒が長く重くなりがちなのでノーズパッドに力がかかります。
あとは見た目が仰々しいので威圧感を出してしまうかもしれません。
しかし、以外とお子さんは気にせずに『先生、なんか、変なのつけてる〜』と触ろうとしてきますので杞憂でしょうか。

拡大することによって、『よく見える』=『よく治療できる』とは必ずしもならないので日々精進していく必要はあります。

とにかく私の診療にはなくてはならないアイテムの一つです。